私たちが完全室内飼育を勧めるのは、
こういったこと(上述の親子)が2度と起こらないようにするため。
せっかく保護しても、
お外に出して「飼って」しまえば、
最終的には、この親子のようにさまよい、
猫さんは損なわれる。
ママ猫さんの慎重さは、後天的なもの。
子猫を見ればそれは一目瞭然。
人に慎重になり、人から遠ざかり、
その先にあるのは、ボロボロになって孤独に堪えるにゃん生。
すでに人間の手で「野生」を奪われた日本列島の猫さん、
(野生種は山猫とかなので)
人がその最期まで関わって行くべき、と思うのです。
そうなってくると、完全室内飼育、
人が思うより、幅広くなる。
これは、お出しするときに必ずお願いするのですが、
ベランダには、出さない。
(ベランダの塀から上部ぴったりと穴なく網を張ってくださった人もいる。
その人の愛情に感激した。)
リードでお散歩も、ない。
猫さんの本能をいたずらに揺るがすので、
むしろ本にゃんにとって・・・と思ってしまう。
(いろいろ状況があるので、大学猫では、ということで:汗)
夏の網戸。
網の張り・強度の再確認をお願いしております。
実は、ねこ子宅で、バリッと行かれて、脱走ありました。
(本にゃんがびっくりしすぎて、すぐおうちに戻りましたが)
横にスルッとスライドしてしまう猫さんなら、
ストッパーをお願いしております。
(ホームセンターで赤ちゃん用にあります。)
玄関の開け閉め。
外から帰ってきたときには、
まずは飛び出してくるものと思って、
荷物でブロックする(汗)
こんな感じが、「完全室内飼い」と思っております(汗)
あまりに注意点が多いので、お恥ずかしい。
習慣になってしまえば、何ということもない、と思うのですが。(汗)
そんなこんなを越えられたところに
大学猫のご家族さまがいる、感謝しております。
ありがとうございます。
この完全室内飼育、という観点では、
大学っ子は「飼い猫」ではない。
それでも、愛情・・・愛情は、おうちっ子と
同じかそれ以上なのです(汗)
だって、完全なる安全を確保してあげれてない、
申し訳なくて、夜も眠られない。
(でも、すべて叶えられるべくもなく・・・ごめんね。)
お外の子には我慢してもらっている、という感覚のところに、
おおざっぱな言葉で「飼っている」とか言われると
本当に傷つくのです。
傷ついてなお、それはまったく違うことである、ということを
説明する、とても心乱れながら。
でも、ここでわかってもらえないと、
より猫さんへの誤解・風当たりの善し悪しに関わる、と思うので、
自分の感情を押し殺して、「お願い」するのだ。
猫さんはお外で幸せ、なんてことない、ということを。
もしかして、これが大学猫活動の肝かもしれません。
うん。
難しいことなのですが、やり遂げます。
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